おうちクリニック、参加者の声


これまでのおうちクリニックでのZoomの感想をご紹介:

食事療法:
2021年5月15日、はじめてはいけんしました。偉い統括的な広くて深い内容だね。知識の網羅から、経験談、で、これしかみえない状態になる事への警鐘、個体差への理解。で、まとめが楽しく美味しく。私のまわりも精神疾患たくさんいますけど、腸、食べ物の影響も多いなと思っても、同居家族でないとなかなか食べ物に変化をすすめていくっていうのも難しいですが、美味しく楽しく食べられてるってとこからもっと会話量増やしていけたらいいな、と思いました。ありがとう。

腸:
レクチャーありがとうございました😊何か症状が出たり、不調が出た時、「外側と内側と、全体のバランス」ってまず唱えようと思います🤗不調の原因がハッキリ分かっているけどどうしてもその原因への直接的な改善策が取れないときに、じゃあそのせいで心が病まないように心のケアをするとか、しおりさんが言ってたみたいに「受け入れてみる」とか、ちょっと違う観点からアプローチしていくことができるし、そういう風にバランスを取っていこうって思いました😃分かっているようでわかってないというか、結局症状が出るとそこにフォーカスしちゃうから、まず出来るところからバランスをとりながら、全体でケアしていくってことを心がけていきます



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おうちクリニックへの感謝:

私は自分が結構いろんな事を調べて知っていると思っていた。

でもおうちクリニックを聞くと、知らなかったことがこれでもかこれでもかとでてくる。

テーマだけ聞くと、え、それ知ってる事だって。と思うのに、大間違い。

とにかく、私たちはその場一点をとりだして見ることに慣れちゃっているし、誰かがしたことで起こった結果は自分にも起きるだろうと思ってしまう(標準化されたものに慣れすぎてる)。

しおりさんのクリニックでは、かなりの情報、知識が、いろいろな観点からはいってきているのに、説明が一つの線になっている。色々な違う分野からの考えがどんどん出てくるのに、それぞれがつながっていて、混乱するどころか かえってわかりやすく、説得力を増していく。

1つだけの視点からダーッとながれてすっきり終わるのでなく、こんなこともあるし、そんなこともあるっていうことがどんどんでてきたうえで それらを観察して、考えて、そこからケースにあった対応をしていくことが大事なんだっていうことを教えてくれる。

私は潰瘍性大腸炎の診断をされた。産後3年目。お酒も好きだし、脂っこいものを食べるのも好きで、妊娠したって出産する日だって、乳児と生活が始まったからって、私の生活も食習慣も何も変わらなかった。ベビーカーを押して一人でビール付きパブランチ食べたりしてた。 それで体調が悪くなってきたっていう事も特になかった。それが、夫婦旅で東京にいた時に、調子に乗って頼まれるままに寿司、てんぷら、焼き肉、そんな外食を続けているときに、なんだか野菜が食べたいと思った。多分、初めて、意識的に野菜を食べたいと思った時だった。結局2週間、本当の食い倒れをして、しばらく経ってから下血があり、それを医師が心配してくれた事から診断に至り、すごく早期の治療をしてもらうことができた。 潰瘍性大腸炎なんて聞いたこともなかったし、難病という言葉がとっても難しい事に感じて もう死んでしまうのかな、なんて考えていたけれど、予後も良く 生活はあまり変わらなかった。食事の内容で腸の調子が変わる事を実感はしたので、なるべく野菜も考えながら食事をするようにはなってきたけれど、もとが食事のバランスなんて何も考えていなかったところからの変化で、少しだけ変わっただけだった。

子供が高熱が続いたり、咳が出ることがよくあり、でも時間がたてば治っていくのをみては、まあ小さい頃はこんなものでしょうと別段心配もせず、風邪、熱、咳、たまに医者、念のための抗生物質という一連の行動をとっていた。ある年、住む国がカナダに代わり、いつものように咳と風邪の季節がきて、薬ちょうだいという軽い気持ちで医者に連れていったら、『これはいけない、ひどい喘息です、ERに行ってくださいと』言われてギョギョっとした。その後いろいろなところで薬、喘息吸引薬、抗生物質のお世話になり、だいたい3月休みは一週間熱がでる、というイベントになっていた。ある年ER後に会う専門医が呼吸器の専門医で、3年分のレントゲンを比較してくれた。そこから1年ほど検査が続き、遺伝系難病の遺伝子マーカーもみつかり、診断がついた。

私の病気、疾患に対する対応は、やっとここから始まる。食べ物を変えたら何か変わるんじゃないかという考えもここから始まる。この病気が早死病であり、すい臓がダメになるケースが大半ということを知ったから、酵素が働いて消化をする活動が正常にできない場合でも西洋医療ではこんな、あんな、治療があるをまず知らされたから。

それにしても、体の中の臓器の働きを知らないと何を考えることもできない事に気づき、酵素ってなんなんだ、と思い、調べはじめ、それでも何年もしっくりこなかった。大半の患者は酵素補助剤を飲んでる。食欲不振な人たちは腸に直接チューブで栄養を入れてる。大きい機械を自宅に置き、毎日それを使いこなしてやっと普通の人らしい肺の機能を維持して生活する。みんなそういう感じ。運動をいくらしたってそれですごい違いが出るわけじゃない。みんな食事、栄養は医師の指示に従う。だって、カロリーと栄養に集中して治療を始めたら、患者の寿命がはっきりと延びた過去があるから、そこが一番大事なんだってみんな思うから。

息子はカロリーが足りなくて、がりがりで、食欲もあまりない方で、よく医師に、今度この目標体重なかったら栄養チューブかな、と良く脅されてた。しばらくして、実は冗談半分に背中を押してくれてるっていうよりも結構本気で言われてることに気が付き、チューブ栄養が身近に迫ってくる。でも、どうしても違和感があった。それって、体の機能のほとんどをすっとばして、もうずっと無視して生きていくってこと? それって寿命縮まる以外ないじゃない?と思った。早死病で、しかも寿命縮める方法をとって生きていく?どういうこと?どうして?カロリーって何してるの? カロリーってなんでも一つの単位でみんな同じなの? 酵素って何? 病気と何の関係があるの? わからないことがどんどん出てくる。 

だから、クリニックの日には、大抵質問メモができていた。一日に会うのは、呼吸器専門の担当医(研修医)とその医長、栄養士、理学療法士、薬剤師、時に精神科医。たくさん。私が質問をするのは担当医。大抵の場合、じゃあ、ということで、他の人がきてくれることになる。栄養士、医長、薬剤師からちょっとずつ回答をうける。それぞれに説明が局所的で、結局じゃあ、そこからどうしたらいいのという方向性が見つかるような回答ではなく、あれ?と途方に暮れる。そんなことを続けているうちに、質問するのも意味がないと思うようになった。時間があれば酵素、栄養というものを自分で知ろうとするようになった。あまりにも基礎知識がないから、とっつきやすいTED TALKででてくる病気や腸の動画をたくさん見た。それでも、酵素が体のどこにいて具体的にどう働いているのかよくわからない状態がずっと続いた。医師がシンポジウムで講演したものなんかもどんどん見て、体内図を見たり、看護系の本を借りて読んだりすることも増えて、かなり基礎もついてきたように思ってた。深く知ってることも増えてきたように思ってた。それでも、酵素っていうものはどうもよくわからない。ここで説明されてる酵素とこっちで説明されてる酵素ってなんだか違うってしっくりこないままでいた。

その酵素っていうやつは、発酵のカギだった。

発酵を考えてる人たちは酵素の存在をしれっと理解してることに気が付いた。発酵を勉強してる人たちのプレゼンで酵素の話を聞いたら、なんと、分かった。わかっちゃった。特定の病気だから大事なものなんじゃなくて、生命活動に大事なもの。そこら中にあるけど、避けて通ってしまうことができてしまうもの(過重にプロセスされたものとかインスタントの食品)。

発酵の事を知るほど、酵素が身近なものになり、今では日常語でさえある。

その発酵を教えてくれる人しおりさんが、体の事もプレゼンしてくれる。

今まで勉強して、実践してきたであろうことをふまえて、うまいようにまとめてくれる。

自分が知ってる事が結構あるって思った事が恥ずかしくなる新しい見方、知らなかった事がたくさんでてくる。 それも、まずいろんな事が詰まっている大きい輪があって、その輪を小さくしたり、切り取ってみたりすることなく、大きい輪のまま話がまとまっていく。

見方。考え方。いろいろな角度からで、標準化という言葉はまったくあてはまらない。

例えば、便秘になっちゃってたらどうやって腸の運動を促す? お米のとぎ汁で乳酸発酵させたものをのんだらすごい出る。なんで飲んだら突然動く? 大腸にある微生物が多くもないのに、突然いっぱい入ってきてびっくりしちゃう。共存する環境が整ってないところに突然多種多様がばーっとはいってくるから、受け入れられずに押し流してしまう、だから全部出ちゃう。そうならないようにするには、少しずつ、大腸に(中にいる菌、微生物に)慣れてもらう。そうすれば共存できるようになっていく。発酵食品は乳酸発酵と同じこと。微生物が多様に多くいる(発酵もどきでない本当に発酵している食品)を、そういうものに慣れていない人が突然とると下痢や腹痛が起きてしまう。やり方を考えてみよう。ちょっとずつやっていこう。そのちょっとずつ、意外と幅のある言葉を補足していってくれる。量を減らす、回数を減らす、他にまぜる、そんな風にいろいろ方向性を出してきてくれる。

例えば、便秘になっちゃったのは、どうしてだろう。どこがもと? 大腸の動きが悪くなってる? なんで?運動不足、水分不足、極端なダイエット?ホルモンのバランスがくずれてる? それとも臓器よりもストレスにおおもと? 精神的に追い込まれてる理由がある? 環境が適応できないような変化してる? 

こんな風に、層があつい見方、考え方。

毎月違うテーマで、でも毎月同じように層があつい見方、考え方がうわーっと噴き出すのを聞いているうちに、自分の見方、考え方がトレーニングされていってるのを感じてうれしくなる。これは、自分も家族も幸せになる方向だな、と思う。私みたいに家族に疾患持ちがいたらなおさらだけれど、現在みんな健康な人たちも、もっと多くの人にこのトレーニングをしてほしい。単一の標準をめざすものが減り、多様性が増す現在で、このトレーニングをしていると生きやすくなるはず。

===素敵な感想を、ありがとうございます(感涙!)===